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遠方の実家のお墓はどうする?残す・墓じまいの判断と費用・手続き

親が高齢になり、遠方のお墓へ通うのが難しくなると、「このまま残してよいのか」「自分が継ぐのか」が気になります。けれど、墓石の撤去や業者探しから始める必要はありません。

まずは今のお墓を誰が管理し、これから誰がお参りするのかを親と話します。続けるのが難しいと分かってから、遺骨の移し先、改葬許可、墓石工事の順に進めれば大丈夫です。

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遠方にある家族のお墓の写真を見ながら、今後について話す親子の線画イラスト
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1. まず、墓地の管理者・使用者・管理料を確かめる

墓じまいをするか決める前に、現在のお墓の契約を確かめます。最初に探したいのは、墓地の使用許可証と管理料の領収書です。

最初から賛否を聞かなくても大丈夫です。「お墓の書類と管理料を一度整理したい」と頼めば、結論を迫らずに話を始められます。書類から、墓地の使用者、区画番号、寺院・霊園の連絡先、年間管理料をたどれます。

  • 墓地:寺院墓地、公営・民営霊園、地域の共同墓地のどれか
  • 契約:墓地の使用者、管理者、区画番号、年間管理料と未払いの有無
  • 決まり:指定石材店の有無、区画を返すときに必要な手続き
  • 家族:今お参りしている人、今後お参りできる人、費用を負担している人

管理者が分からない場合は、墓地名を手掛かりに寺院・霊園へ問い合わせます。地域の共同墓地では自治会などが管理していることもあるため、所在地の自治体へ相談すると連絡先をたどれる場合があります。

新居浜市も、墓じまいの前に親族で話し、墓地管理者を確認するよう案内しています。改葬の書類には管理者の記入が必要になるためです(新居浜市「墓地に関する各種手続き」)。

ここまで分かれば、まだ墓じまいを決めなくても構いません。今のお墓を続けられるか、家族と具体的に比べられる段階です。

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2. 今のお墓を残すか、墓じまいするか家族で話す

お墓の場所、管理料、これからお参りできる人が分かったら、今の区画を続ける場合と、遺骨を別の場所へ移す場合を比べます。

今のお墓を残す:使用者を引き継ぐ人がおり、管理料を払い、家族または清掃代行などで手入れを続けられる。

家族の近くへ移す:今後のお参りはしやすくなるが、新しい墓地・納骨堂の費用と、今の墓石を撤去する費用がかかる。

永代供養墓などへ移す:承継者がいなくても管理を任せられる。合祀の時期、年間管理料、合祀後に遺骨を取り出せるかを契約前に確かめる。

説得するより、何が一番心配なのかを聞いてみましょう。「今の場所がなくなること」「供養が途切れること」「お参りできなくなること」では、選べる方法が違います。

たとえば、「今の場所を残すことと、これからも供養が続くことなら、どちらを大事にしたい?」と聞けます。すぐ答えが出なければ、管理者から区画を続ける条件と、遺骨を移す場合の条件を聞いてから、もう一度話す日だけ決めます。兄弟で意見が分かれた場合は、家族で費用と希望を話す順番も使えます。

寺院・霊園への伝え方

母が高齢になり、家族も遠方に住んでいます。まだ墓じまいを決めたわけではありませんが、今のお墓を続ける条件と、将来区画を返す場合の手続きを教えていただけますか。

今のお墓を続けられるなら、次に見直す時期を決めて、ここで読むのを止めても大丈夫です。家族が墓じまいする方向で一致したら、第3章から手続きを確認してください。

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3. 墓じまいを決めたら、遺骨の移し先と改葬許可を進める

ここからは、家族で墓じまいする方向が決まった人向けです。まず、現在納められている遺骨の氏名と数を、墓誌、骨壺、寺院・霊園の記録で確かめます。

次に、遺骨を受け入れてもらう墓地、納骨堂、永代供養墓などを決めます。受け入れられる遺骨数、宗派、使用期間、管理料、合祀になる時期は、契約前に聞いてください。

現在のお墓から別の墓地や納骨堂へ遺骨を移すことを「改葬」といいます。改葬には、現在のお墓がある市区町村の許可が必要です(厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律の概要」)。

  1. 新しい納骨先を決め、使用許可証や受入証明書を受け取る
  2. 現在の墓地管理者から、遺骨が納められていることの証明をもらう
  3. 現在のお墓がある市区町村へ、改葬許可申請書と必要書類を出す
  4. 改葬許可証を受け取ってから、遺骨の取り出しと墓石撤去の日を決める
  5. 新しい納骨先へ許可証を提出し、遺骨を納める

必要書類は自治体によって違います。墓地使用者と申請者が違う場合は、承諾書や委任状が必要かも確かめてください。遺骨の取り出しと墓石撤去は、許可証を受け取った後の日程にそろえます。

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4. 墓石工事・供養先・寺院・遠方対応の費用を分ける

墓じまいには、全国共通の総額相場がありません。墓石を撤去する工事、新しい供養先、寺院へ納める費用、遠方で任せる作業が別々に決まるためです。

「30万円」という一つの金額だけでは判断できません。見積書では、次の四つを分けてください。

  • 墓石工事:解体、搬出、処分、遺骨の取り出し、区画の整地
  • 供養先:永代供養墓、納骨堂、樹木葬などの使用料と管理料
  • 寺院:閉眼供養のお布施など、寺院から案内された費用とその内容
  • 遠方対応:現地立ち会い、写真報告、遺骨の移送、交通費、手続きの補助

一つの事業者例として、墓じまいパートナーズは、工事費15万〜40万円、依頼範囲に応じた代行料0〜13.2万円、閉眼供養のお布施3万〜10万円を掲載しています。これは同サービスの目安で、新しい納骨先や遠方対応の実費は別です(墓じまいパートナーズ公式)。

寺院から離檀に伴う費用を案内された場合は、名称だけで受け入れず、何に対する費用かを書面で確かめます。国民生活センターにも、高額な離檀料や、料金・サービス内容の説明不足に関する相談が寄せられています(国民生活センター「墓・葬儀サービス」)。

墓石工事は、墓石の大きさ、通路や階段、重機を使えるか、外柵や灯籠、遺骨数で変わります。現地確認後の見積書で、追加費用になりうる作業と交通費まで確認してください。

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5. 遠方の石材店探しと現地対応を相談する

墓じまいを決め、墓地の管理者と遺骨の数が分かっても、現地へ何度も通えない人は少なくありません。石材店探し、寺院・霊園への連絡、現地確認、手続きの補助、遺骨の移送など、家族で難しい作業だけを外部へ相談できます。

相談前に用意したいのは、墓地の所在地と管理者、墓石と通路の写真、遺骨数、希望する供養先、家族が立ち会える日です。写真がなければ、次に現地へ行ける時期も伝えます。

まだ墓じまいを決めていない、家族の同意がない、墓地の管理者が分からない場合は、今は申し込む段階ではありません。第1章と第2章まで戻り、管理条件と家族の心配を確かめることが先です。

墓じまいパートナーズは全国のお墓に対応し、相談は無料です。フォーム送信後は、運営する株式会社リバーズエッジの担当者から、選んだメール・電話・LINEのいずれかへ通常1〜2営業日以内に連絡があります(墓じまいパートナーズ「公式サイト」)。

フォームへ入力するのは、氏名、連絡先、お墓の都道府県、相談内容です。個人情報は、本人の同意または法令に基づく場合を除き、第三者へ提供しないと案内されています(プライバシーポリシー)。石材店へ見積もりを頼む段階では、どの情報を渡すか担当者へ確かめてください。

相見積もりだけなら代行料0円です。概算を確認してから本見積もりへ進むか判断でき、本見積もりを見て契約を見送っても問題ないと公式サイトに明記されています。石材店の工事費に同社が金額を上乗せすることもありません。

寺院・霊園との連絡、行政手続きの補助、法要、遺骨の取り出しや移送、現地立ち会いまで、必要な範囲を選べます。

親の施設入居と重なって実家も空く場合、家の鍵・郵便・保険は施設入居後の実家の確認へ分けてください。家財整理も、墓石工事とは別に空き家の片付けを業者へ頼む順番で進めると、見積書と家族の負担が混ざりません。

参考情報

改葬の必要書類、墓地の返還、指定石材店、供養、費用は、自治体や寺院・霊園、移転先によって異なります。契約や遺骨の移動前に、現在のお墓がある市区町村と墓地管理者へ個別に確認してください。